ひよことおさんぽにでかけよう!

ルキ=私  ルウ=4歳の娘  チャーリー=旦那様  楽しく子育て奮闘中!

プレ復帰 4 〜ママか女優か女優かママか?!

現場に着くともうほとんど仕込みは終わっていました。
明かり漏れチェックとか、モップがけとか、目隠しを作ったりとか細々とした事をみんなで手分けして片付けているところでした。
遅入りのせいか、久しぶりだからか、やることが見つからずウロウロしている内にリハーサル。
リハ開始早々、会社から電話。
「保育園から電話があって、連絡ください」だって
うわ〜!水ぼうそうだ!とすぐに分かった。
少し前から園内で流行っている。
同じクラスにも発症者が出ているので、もらって来るのも時間の問題だと思っていたけど、この日に当たってほしくないなぁと思っていた……
リハの途中で電話するとやはり、水ぼうそうの疑いがあるので病院に連れて行ってほしいとのこと。
しかし、迎えに行けるのは早くて17時半…
事情を話すとそれまで預かってくれるとのこと。
幸いグッタリはしていないみたいなので少し安心。
でも様子が見えないので悪い想像がどんどん膨らんでいく。
リハ、昼食、と本番が近づくにつれ吐き気が…。
久々での緊張感からなのか、チビタンの事が心配だからなのか、もう逃げ出して電車に飛び乗りたい感じです。

ああ、そういえば現役時代も胃がひっくり返るくらい緊張したっけ。
昔はなんとかそれに耐えられたけど、今は…こんなに緊張するなら芝居なんてしたくない…かも…。

なんてヘコんだりしてる間に時間は過ぎて、あっという間に本番になり、出番になり。

楽しかった
自由に動き回ったさ。
生徒たちもすごくいい子で、反応も良くて、私も堪能できたよ。

そして…終わってみて私を後ろめたい気にさせたのは、本番中チビタンの事をすっかり忘れていた事。
胸が突かれる思いだった。
有り得る?そんなこと。
チビタンは今頃苦しんでいるかもしれないのに…不安で泣いているかもしれないのに…
全然思い出さなかった……
終演して新めて早く帰らなきゃと焦りがこみ上げてきたけど、まだ芝居の興奮冷めやらぬ自分にガックと落ち込んだ。

帰りの電車では走り出したい気持ちで3時間。
調べた乗り換えと電車が違ったりしてやきもきしながら保育園に着いた。
チビタンは元気に走り回っていた。
熱も上がってないみたいだ。良かった!!
とにかくかかりつけの小児科に(もう閉まる時間過ぎていたけど開けててもらって)飛び込んだ。
軽く済むかもしれないって。
薬も貰ってやっと安心することができた。

家に帰ったら、ダリンも車で帰り着く時間になっていて、私のバタバタはなんだったの!?ってなかんじだったけど。

「舞台ではチビタンの事忘れていたよ」と打ち明けたら、「でもチビタンの事が頭から離れないで失敗したりしてたら、それはそれで落ち込むだろ?」と言われた。
……うん、確かに。
そうしたら…私はもう女優辞めようと思うよ。