克服?!
つづき
高速のパーキングに入る前に、チビタンは限界。
朝の薬も、魔法もまったく効果がなかったけれど、パーキングで口をゆすいで、少量のおやつを食べるとすぐに元気になるチビタン。
さて、この後3〜4時間走るんですが……どうしましょう。
全部出してしまったチビタンはすっきりしたのか、意外と明るい表情だったので、私は話しかける作戦に出ました。
私「あの雲、ドレスのスカートみたいだね〜」
チ「ホントだ。こっちの雲はモクモクだね〜」
私「あのお山、面白い形だね!何に見える?」
チ「恐竜のせなか〜!」
私「わっホントだ! 本物の恐竜かもよ! 動いたらどうしよう!」
チ「ダイジョブ!チビタン、えいってやるから!」
今度は話に乗ってきます。
私「おっトンネルだ!
チ「チャ〜〜!怖ーい!」
私「なんで?」
チ「だっておばちぇがいるもん」
私「やだ〜〜!怖ーい!」
チ「ダイジョブ!チビタン、えいってやるから! エイッ!」
私「やっつけた?」
チ「まだ。」
ひっきりなしに会話が続きます。
ネタに尽きると、しりとり。
しりとりに飽きると歌。
歌も飽きるとゲーム。
ゲームも飽きるとおやつ。
2時間くらいの距離を、今度は気持ち悪いと言うことなく走行することができ、昼食をとる予定のパーキングに到着。
昼食は、いつもの半分の量にして調整。
この後がちょっと心配だったのですが、昼食後も海を見たり果物畑を発見したりして、気持ち悪くならずに旅館へ到着することができ、一安心しました。
翌日……5時間行ったら5時間帰らなければなりません。
でも、この日は潮干狩りを楽しんで、昼食を食べてからの帰京だったので、車に乗ったらすぐに寝るだろうと思っていたんです。
昨日は昼寝を15分しかしていないし、夜も寝る時間がいつもより2時間近く遅かったし、絶対眠いだろう…と。
効果がないと印象づけてしまった薬や魔法を使って、逆効果になるといけないので、今回は「寝る」ことに賭けてなにもしませんでした。
車に乗ると、始めはちょっと尻込みしていましたが、私が「ママの膝に座れば大丈夫よ!」と言うと、びっくりする答えが返ってきました。
チ「チビタン、1人で立ってる! チビタン、1人で座れる!」
電車でも抱っこされてないと恐くて立っていられないチビタンが……
車のチャイルドシートにも座れないチビタンが……助手席のシートにつかまって、1人で立って出発しました。
車が揺れると「おーっとっとっと!」と言いながら楽しそうです。
「チビタン、車に乗って楽しくお出かけできるようになったら、ディズニーランドに行けるよ!」
私が言うと、1人ニヤニヤしていました。
私の読み通り、チビタンは10分で眠りに落ち、そのあと2時間くらい眠り続けました。
その後は、時々「気持ち悪い〜」と言っていましたが、たぶん、グミやキャンディーを食べたかったからのようで、お菓子を渡すとおいしそうに食べ、平然としていました。
酔い止め薬も、吐き気止めのツボも、ママの魔法も、なにも役に立ちませんでしたが、
チビタンの自信がつけば、絶対治るのでしょうね。
「車=気持ち悪い」から「車=楽しい」に変わってくれることを祈ります。
さて、今月、本当にディズニーランドに行ってきます。
これで車酔い克服となるでしょうか?!
またの「家族旅行」編でご報告します。