ひよことおさんぽにでかけよう!

ルキ=私  ルウ=4歳の娘  チャーリー=旦那様  楽しく子育て奮闘中!

魔法をかける

愛知県の幡豆(はず)という所に潮干狩りに行ってきました。
車に乗って1泊2日の旅行です。

ここで、チビタンにとって大きな問題があります。
ひどい車酔いです。
私は車酔いには縁のない子どもだったので、その辛さは分かりませんが、
「気持ち悪い〜」「オエしそう〜」と連呼されると、かわいそうで見てられません。

「内関」という手首にあるツボを押すと良いとか、食事は消化の良いものを腹八分目にするとか、気の持ちようなので、子どもの場合はおまじないをかけるとか、遠くの景色を見るとか、窓を開けるとか、色々試すのですが、どうも上手くいきません。
一番良いのは寝てしまうことですが、朝起きたばかりで早々寝てもくれません。

とにかく、考えつくことをできる限りやろうと思い、まずは小児科に酔い止めをもらいに行きました。
チビタンに「先生が、絶対に、気持ち悪くならないお薬を作ってくれるんだって!」と少々大袈裟な身振りで言ってみました。

当日の朝は「絶対に気持ち悪くならない薬」を嫌がらずに飲んだチビタン。
薬を飲みたくない気持ちよりも、旅行に行きたい気持ちの方が上回ったのでしょう。

朝ご飯は、フレンチトーストとホットドッグを少しずつ。
パパに「チビタンにあまり食べさせないでね」と釘を刺しておきました。

そして、着替えを手伝っている時にチビタンに言ってみました。

  私「あのね、昨日の夜、ママの所に神様がきてね、
    車に乗ってもオエってしない魔法を教えてくれたんだよ!」
  チ「え?どこに来たの?」
  私「お布団の部屋だよ」
  チ「え?チビタンとママのお布団?」
  私「そう。夜中に、トントンって起こされて、起きてみたら、神様だったの」
  チ「……」
  私「それで、チビタンが車に乗るなら、いい魔法を教えてあげるよって言ってくれたの。やってみる?」

これで「内関」を押すつもりの私。

  チ「お布団のどこに来たの?」
って、何故かそこにこだわるチビタン。


そして、いよいよ「内関」押し開始!
魔法らしく、なにか呪文を考えておけば良かったなぁと思いながら、
適当に即興呪文を唱え、手首のマッサージを始める。

  私「チビタンのお腹がクルクルしませんように。クルクルクルクル、クルックー!鳩が出てきてポロッポー!」

ところが、マッサージしながら「内関」の場所を見つけようと、手首をモミモミするのだけれど、大人サイズと違うのと、手首がプニプニしているのとでなかなか見つからない。
仕方なく、すでにいっぱいいっぱいの即興呪文を引き伸ばしながら「内関」を探すことに……

  私「チビタンのお腹がコロコロしませんように。コロコロコロコロ、コロリンパッ!おむすび転げてチューパッパ!」

そして、それらしき場所を発見!
ようやくみつけてギュッと押すと、チビタンはパッと手を引っ込めた。

  チ「痛い! 痛いからヤダ!」

そして、二度と手を出してくれないチビタン。
トホホ……
1回押しただけだけど…まぁいいか。


車に乗るとすぐに嫌がるチビタン。
楽しくしようと、歌ったりしりとりなどのゲームをしたり、気を紛らわせようとしても全然乗ってきません。
20分くらいすると、「気持ち悪い」と言い出しました。
前方の遠くの方を見させても、窓を開けても、冷たいおしぼりを当てても、すぐに「まだ気持ち悪い」と言ってウンウン唸っています。
道中4〜5時間もあるのに、困ったなぁと思っていると「オエ〜しそう」と。
冷たいお茶もダメ、グミやキャンディーもダメ、こうなるともうどうしようもありません。
ひたすらチビタンの前にビニール袋を広げているしかありません。

とにかく、高速に乗ってすぐのパーキングに入って休憩することにしました。

さて、どうなる道中?!


つづく