お風呂大好き

深い器にたまった液体を極度に怖がっていたルウ。

もっと小さかった頃は、コップのお茶も半分以上入ると「こぼれちゃう！」と言って泣きべそをかき、食器の洗い桶にお湯を入れて、お茶碗を沈めると「お湯を入れないで！」と泣きわめき、湖に連れて行けばパニックになって近づこうとせず、保育園のプールも怖くて入れない日があり……

そんなルウがお風呂に入れるわけもなく、ジャボジャボとお湯をためている音だけで大泣きする始末。
そして、怖いくせにお風呂場を覗きに行って、「もう止めてぇ！もうこぼれちゃうぅ！」と泣き叫ぶ。
まだ足首しか浸からない浅さなのに。

でも今年のルウはひと味違う。
コップのお茶も洗い桶のお湯も、昔は泣いていたなんて忘れているし、なんといっても夏のプールでは大はしゃぎで、自分の胸の高さのプールに浮き輪なしで入ったり、顔にしぶきがかかってもへっちゃらだったし、そんなルウを毎日毎日プールに連れて行ったのだから。

「ルウもお風呂にチャレンジしたらいいのに。
　お風呂は楽しいよ。タオルでおならを作ったり、水鉄砲で遊んだり、魚釣りしたり、お風呂じゃなきゃできない遊びがいっぱいあるんだよ！」

と軽く誘ってみたら、早速入りたいという。
長距離出張で疲れているチャーリーも（なんと山口県から一人で車を運転して帰ってきた！）、このチャンス逃すまじ！とばかりに湯船の掃除をしてくれて、すぐさまお湯を張った。

風呂桶に入ったお湯をみて、少々怯んだルウだったけれど、抱っこして一緒に入ってみると、すぐに一人で立って遊び始めた。
私が頭を洗っている時も、一人で湯船の中でバシャバシャ水しぶきを上げてはしゃいでいた。
そして「ママ、お風呂って楽しいね！」って、ルウからうれしい感想が飛び出した。

翌日も
　「昨日お風呂楽しかったね！　また入ろう！」
と言うので、
　「そうでしょ？　今まで入らなくて損したでしょ？」
と返すと、
　「うん、損した！」
と笑っていた。

これで、お風呂、克服です！　やったね！