更なる刺客
ダリンの留守を狙って、2人目の侵入者が現れました。
「ゴ 」です。
何故かひと夏に一度現れるゴ。
今年はダリンがいないのを知ってやってきました。(んなわけない)
チビタンとシャワーに入り、体を拭いて台所へ行こうとした時に遭遇。
すっぽんぽんの時にゴと出会う恐怖!
ほんとに勘弁してください。
一人暮らしの時は、ゴが出るとあまりの怖さに見なかった事にしていました。
殺虫剤をかけるのも怖いし、かけたあとの処理も怖いのです。
特に、殺虫剤をかけられたゴがのたうち回った場所には、殺虫剤の毒とゴの油とゴから出たエキスが付着していそうで、もうどうしたらいいか分からないのです。
でも、ダリンの不在に、虫が大嫌いなチビタンと2人。
私が殺るっきゃない!!
裸のままゴ○ジェットを握りしめ、そっと近づいて噴射!
ところが、ポイント噴射が売りなはずのゴ○ジェットは、古かったせいか、トリガーの辺りから液漏れして私の手が殺虫剤だらけに……
異変に気づいたゴはサササッと逃げ、物陰に。
耳を澄ます私。
台所のテーブルの下から、カサと音がする。
椅子の脚の横にヤツを発見!
私は勇気を振り絞って、更に一歩前に進み、トリガーを握る自分の手から滴り落ちる殺虫剤の液をゴに落とした!
命中した!
暴れるゴ。
ゴの最期を見守る私。
セミとの死闘?を繰り広げたばかりなので、少し心に余裕がある。
お亡くなりになられた虫さんならば、捨てるのはさほど難しくない。
厚紙にすくい取って、外にポイッと捨てました。
何故外かと言うと、「死ぬときは土の上」などという温情ではなく、ゴミ箱に捨てる=まだ同じ家の中にいるのが怖いからです。
ゴミ箱に捨てるなら、紙にくるんでガムテープでグルグル巻きにしてビニールに入れて固く縛って潰す、くらいしないと気が済まないけれど、潰すなんて感触味わいたくないんです!!
そんな訳で、マンションの5階から下の道路へポイしました。
一番の問題は、殺虫剤を噴射した跡を洗浄するのが気持ち悪いってこと。
まずはクイックルにオレンジオイルクリーナーをつけて二度拭き。
後にボロ雑巾で水拭きして、雑巾は捨てました。(洗いたくない!)
それ以上どうすることも出来ないので、もう忘れることに。
そして殺人犯のように、神経質に手を洗うのであった。
すべてが終わってリビングに戻ると、チビタンが絵本を見ながら涼しい顔で座っていた。
私「ゴをやっつけたよ」
チ「そうなの?」
なんと、チビタンは幸せなことに、ゴに気がついていなかったのだった。
チ「ゴってなぁに?」
私「チビタン、ゴ、見たことないの?」
チ「ないよ」
私「…へぇ。良かったね」
チ「ゴってなぁに?」
私「…虫だよ」
チ「そうなんだ」
私「………」
チ「………」
クールな反応に脱力。
もっと、チビタンを守ったぞ感が欲しかったです。