ひよことおさんぽにでかけよう!

ルキ=私  ルウ=4歳の娘  チャーリー=旦那様  楽しく子育て奮闘中!

プレゼント

今日は父の誕生日なので、父とプレゼントにまつわるエピソードを書こうと思う。

【灰皿】
私が小学校1年だったか2年だったか…はたまた保育園の年長さんだったか…定かではないけれど、初めて父にあげたプレゼントが灰皿だった。
父の日間近い工作の時間に、紙粘土でプレゼントを作ろうと言う授業だった。
友だちのほとんどが灰皿を作っていた。
私も何も考えずに灰皿を作った。
でも、父は煙草を吸わない。
家に持ち帰ると母に
  「なんで灰皿なのよ〜〜?」
と言われて初めて、灰皿は煙草を吸う人が使うものか、と気がついたわけで……
父には、小物入れだと言ってあげた記憶がある。
灰皿型の小物入れに、父も苦笑いしていた気がする。


【おちょこ】
父はお酒をあまり飲まない。
私が中学生くらいの頃は、おちょこに一杯程度の日本酒を飲んでいたが、好きと言うわけではなさそうだった。
でも父へのプレゼントと言うと、「煙草が好きな人にはライターか灰皿」、「お酒が好きな人にはおちょこかタンブラー」、「サラリーマンにはネクタイかハンカチ」みたいな固定概念があって、父はサラリーマンではなかったので消去法で「おちょこ」を選択した……のだろうか、私??
父が喜ぶかどうかではなく、私自身が備前焼みたいな渋い器や、ガラスの涼しげなグラスを見ているだけで楽しかったので、父もそうだろうと思い込んでいたかもしれない。
ただし、私のお小遣いで買えるものは備前焼でもクリスタルグラスでもなく2ケタくらいお値段の違うちゃちい物だったけれど。


【レコード、CD】
母と一緒に買ったレコードやCD、これが一番多かったかな。
父は特にベートーベンとショパンだ好きだったので、たいていピアノ協奏曲的なものを買っていた。


【スケール】
私の中ではこれが最高傑作のプレゼントだったと思う。
日曜大工が好きだった父は、まだ体が動く頃、棚を作ったり、床を張り替えたり、古い家具をリフォームしたりしていた。
何か計画を立てているのか、単純に興味なのか、家にある物の長さを計っていることもよくあった。
そこで欠かせないのがスケール。(父は巻き尺と言っていた。)
よく使っていたのは、5mの巻き尺だったかな。
5cm×6cm×1.5cmのケースに入っていて、メジャー部分は金属なので、ずっしりと重いのよね。
私が見つけたスケールは、コルク細工屋さんに売っていたもので、コルクのケースに5mm幅のメジャーが巻かれているコンパクトなタイプだった。
2mか3mくらいしか計れなかったけれど、家の中のものを思いつくままに計っていた父には丁度良かったし、大好きなホームセンターに行く時に、ポケットに忍ばせるにも丁度良かったと思う。
  「よく見つけたねぇ! これは便利だ。ありがとう。」
お世辞で嬉しいと言わない父が、本気で喜んでいた顔を今でも思い出す。


〜つづく