ひよことおさんぽにでかけよう!

ルキ=私  ルウ=4歳の娘  チャーリー=旦那様  楽しく子育て奮闘中!

女優魂

寝る前の日課、絵本の読み聞かせが楽しい。
4歳になって長い文節でも理解できるようになってきたルウ。
でも、登場人物の関係性とか、そこからくる状況とかの面白さというのはまだ難しいようだ。
面白い言葉とか、面白い行動とか、瞬発的な笑いはたびたび起こる。

私の方も、読み聞かせとなると力が入る。
ルウが理解しやすいように言葉を区切ったり、より分かりやすいように言葉をつけ足したり、説明を加えたりしながら読んでいるうちに、だんだん女優の血が騒いでくる。
登場人物ごとに声色を変えるのはもちろんのこと、序破急で臨場感を出したり、呼吸を止めて緊張感を煽ったり、気づけば布団の中で寝ようとしているのに、腹筋を使った舞台発声になっている。

たった1人の観客。
私の思うように笑ったり、すすり泣いたりしてくれる、とっても良いお客さんを前に、毎晩のように開幕する朗読劇。


昔、先輩が言ってた言葉を思い出す。
その方も女優さんで、小さい子どもを抱えてなかなか舞台に立てずにいた時に、思わず子どもの前で「お芝居やりたいなぁ」とぼやいたんだって。
そうしたら、子どもが「じゃあ、ここでやればいいじゃない?」と事も無げに言ったそうな。
それでハッとしたんだって。
  「いつでもどこでも、やりたい時にすればいいんだ。人が立つスペースがあれば芝居なんてできるでしょ。今ここでやっても良いじゃない!」って。
「目から鱗だったわ!」と言うように話す先輩の話が、当時はよく理解できなかった私だけれど、今ならすごくよくわかる。


毎日、保育園の本棚の前で、今日はどんな役をやろうかな、とルウと一緒に絵本を選んでくるのが楽しい。