ひよことおさんぽにでかけよう!

ルキ=私  ルウ=4歳の娘  チャーリー=旦那様  楽しく子育て奮闘中!

子どもの頃の休日

覚えている範囲で少なくとも私が小学生の頃は、うちのお正月はだいたい寝正月だった。
体が弱い両親は年末風邪をひく事が多かったからだ。
それまで自分を騙し騙し出勤していた父は、仕事納めの後に熱を出し……
母は年末の大掃除やらお節の準備やらで、元旦には疲れていて、その後父の風邪をもらって熱を出し……


元日の朝には頑張って起きてきて、おめでとうを言うんだけど、初詣に出掛けるわけでもなくお酒やお料理を食べるわけでもなく来客があるわけでもないので
  「お正月から冴えないねぇ」
なんて言っている事が多かった。


考えてみれば、両親は家にいる日は家事をしている時以外、ゴロゴロと横になっていることが多かった。
何かやっては「ちょっと横になろう」とゴロン。
父と母が掛け合う言葉は「一休みして横になったら?」…一休みしてお茶にしようかじゃないのよ。

両親の名誉のために、決してだらしない生活をしていたわけじゃないのよ。
父も母も働き者だしきれい好き。
母は掃除洗濯は欠かさずしていたし、外食なんて特別な日以外しないから毎食手作りだったし、布団を干したり、父は車を洗ったりワックスかけたり、庭木の手入れや日曜大工ややることはいっぱいで、その中の合間のお話です。
でもお休みといえばゴロゴロ。


夏休みなんかもそうでした。
一週間くらいの夏休みの内2泊3日が毎年恒例の家族旅行なんだけど、旅行の準備は前々日に終わらせてしまい、前日は旅行に備えてゆっくり過ごす日と決まっていた。
子どもの私も友だちを家に呼んでバタバタするのは禁止。普段やらないことをやるのも禁止だった。
旅行から帰ると次の日は体を休める日。
その次の日は、明日からの仕事に備えてゆっくりする日。
これで家族の夏休みはお終いなのだった。


1日に2つのイベントを入れるなんて絶対になかった。
イベントの前日と翌日はゆっくり過ごす日になるので、3日かけて1イベントをこなすようなペースだった。


母はよく「本当にゆきには可哀想な事だったね」と言う。
子どもの頃はツマンナイと文句を言ったこともあったかもしれない。
でも、それは対した問題ではなかった。
子どもの気持ちを考えて可哀想だと感じた時の方が、辛いなぁと、親になって思う。


そんな父と母は炎天下の遊園地に毎年連れて行ってくれた。
母は喘息を抱えて子ども会の山登りに付き合ってくれた。


それで充分だったのです。
私にとってはゆっくり過ごす休日が家族の大事な思い出なのです。